東と西 「明治国家と平成の日本」 樋口陽一Vs司馬遼太郎 朝日文庫
司馬:「できた当時、いきさつは我々は知らないんですけれども、自分が生きている間にこんないい憲法をもつ国ができようとは思わなかった、と感じました。今でもその気持ちは変わっていません。」
樋口:「同感です。ご指摘のように、帝国憲法というものは立憲主義をとりいれております。けれども、社会をつくりあげている我々一人一人の人間の、かけがえのない個性の尊重という価値理念を掲げていませんでした。それを正面に掲げたのが、日本国憲法の一番肝心の点だと思います。

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